いつも、週末になると通っていたカラオケステージのある飲み屋さんで私たちは知り合いました。彼はそのお店の常連さんで彼の歌声に惹かれ毎週のように彼を見るためだけに飲めないお酒も飲んでいました。

ある日、友人といつものように訪れたとき、いつも遠くから眺めている私に、友人がアタックしちゃいなよ!っと彼を私たちの席に呼んでしまいました。
私は硬直したように動けなくなり、その様子を見兼ねた友人が「実はこの子があなたの事好きで、毎週ここに通っているんです」と話してしまいました。

彼は私の存在は知っていたようで、同じ歳と言う事もあり、すぐに交際が始まりました。デートは毎週出会った飲み屋さんで、お店に行くまでの間も道端で女の子から「久しぶり!」と抱きつかれたり、「元気?!」と色々な人に話しかけられたりしていて、町ではちょっとした人気者の彼でした。私自身も自分の彼が顔が広い事にちょっと優越感のような気分でいました。数ヶ月がたったとき彼から一緒に暮らさないか?と言われ私もすぐにOKの返事をしました。

浮気の兆候

彼の荷物の整理をするため彼のアパートに行った時、玄関から私たちより年下位の女の子が慌てて出てきたのには驚いたんですが、その子も私を見て軽く会釈して行ったのであまり変には思わず、彼に話を聞いても妹だと言う事だったので私も安心して彼との暮らしをはじめる事にしました。私の中でこれほど何も疑わずにいたことが不思議で、その時は彼の事を心底好きだったのだと思いました。
一緒に暮らし始めて数週間が経った時、家電に若い女性から電話が入るようになりました。

彼に代わると親しげに話していて、でも、やはり私の中で疑う事はなく、電話を切った後にはいつも「また、アパートの大家さんから書類の話だった」と言う彼の言葉に疑う事はしませんでした。私は実家暮らしから彼と一緒に暮らし始めたので、自家用車を所有していました。もちろん彼が車を仕事で使いたいと言えば貸していて、2人の所有物として使っていました。彼の仕事は朝とても早く毎日お弁当を作るのが日課になっていて、私も仕事をしていたけどそんな平凡な毎日が新鮮でとても幸せで楽しく思っていました。

ただ、週末に通っていた飲み屋さんに私が顔を出す事が少なくはなっていきました。翌日の仕事の事を考えたり、お弁当の下ごしらえをしたりするため一緒に行く事が減り、彼が一人で行くようになりました。
そんなある日彼がいつものようにお店に歌いに行っていて、私が一人で家で留守番をしていると一本の電話がなりました。相手は彼の飲み屋の常連仲間で、私たちのことも知っていて良くしてくれている方からでした。その方の話によると彼は毎週のように店には来てなくて女のところに行っている!と言う話でした。

なぜその方が私にそんな報告をするのか?!と問い詰めると言うより、信じられなくてその方に食って掛かってしまいました。でも、話を冷静に聞いていくうちに私の中で始めて彼を疑うという気持ちが芽生えました。色々な事が頭をよぎり眠れない一夜を過ごしていました。

翌朝いつものように帰ってきた彼に何も聞けず、ただただもやもやした日が過ぎていくばかりでした。

突然警察からの連絡が

それから数週間が経ったある日突然警察から私に出頭命令の電話が来ました。

何が何だか訳もわからず話を聞いていると、以前彼の住んでいたアパートの近くで私の所有している車に駐車禁止の輪っかをかけたのに未だにお金を払いに来ないと言う話で裁判所に出頭命令が出されました。と言う事でした。

私の車に輪っかなどかかっていない、警察の間違えでは・・・。と言うとそんなはずはありません、あなたの所有するナンバーです。とナンバーを読み上げられ、日時を聞くと、彼の常連仲間から連絡があったその日夜中と言う事が判明しました。

警察に彼が使用していた事を話した所、出頭は実際乗っていた方になりますので、その方に伝えてください。と言われ、彼に一部始終を話す覚悟をしました。初めはとぼけていたけど、色々と突っ込んで話をしていくうちに観念したように話し始めました。

彼は以前住んでいた大家さんと浮気をしていてその大家さんの家の前で駐禁を切られたらしく、私にばれると思い輪っかをペンチで切ったそうです。

その他にも何人かと浮気をしていたようで、私なら気付かれないと思って付き合ったと聞き、すぐに別れました。別れて数日経った時彼から裁判所に出頭してお金も払ったと聞かされやっと終わったっと思いました。